ZAHARA

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【イベント報告】パレスチナ-イスラエル問題の深部を抉る〜ガザ、エルサレム、難民、歴史〜に行ってきました

こんにちは(^^)

 

先日、ふと道路脇に紫陽花がたくさん咲いていることに気がつきました。その時は青紫色の花が咲き乱れていたのですが、季節により日常を彩ってくれる草花にとても心惹かれました。

 

さて、10日は東京にてパレスチナ-イスラエル問題の公開シンポジウムが開かれました。

この問題に関心を持つものの1人としてとても興味深く参加させていただきました。というのも、スピーカーが錚々たる方々で、このような機会はもうないかもしれないとさえ思うほどでした。

また、参加者には中東研究者として著名な先生方や活動されている方も多く見受けられ、大変濃厚な場であったと思います。

 

シンポジウムの中で、千葉大学の栗田先生がおっしゃったパレスチナ-イスラエル問題は「土地の不正取引」である、という言葉にハッとしました。私自身が今までは「宗教戦争」ではないことを強調したいために「領土問題」という説明をすることがよくありましたが、それだと一つの土地を巡って主権を主張する複数の当事者が争うように聞こえます。しかしパレスチナの土地は、アラブ人を抜きにイギリス主導で取引が行われた、まさに「土地の不正取引」でした。

 

また、イスラエルによるガザの攻撃は、国境に近いたり、デモに参加すると殺される可能性があるという異常事態が占領政策の末期段階に入ったという認識など様々なご意見を伺うことができました。

ガザ地区は研究者も入ることができない、これは深刻な事態であるとおっしゃった金城先生や、だからこそ見えるものを第三者としてどうみていくのかが課題とおっしゃったジャーナリストの小田切さんの言葉が印象的でした。

 

今回のパネリストは、『現代思想 パレスチナ-イスラエル問題 暴力と分断の70年』特集号にて執筆された中から来ていただいたそうです。

パレスチナ-イスラエル問題を考える上で大変貴重な一冊だと思います。オススメです。

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